動作のムリ・ムダ・ムラを除いて、作業者が最高の能力を発揮できるような作業方法について、改善原則として経験的にまとめられたもの。

 

動作経済の原則は、4つの基本原則とヒントからできており、その対象が

 

 ①動作方法

 

 ②作業場所

 

 ③治工具および機械

 

の3つに分けてまとめられている。

 

 

基本原則

 

Ⅰ.基本動作の数を減らす

 

 《ヒント》

 

  「探す、選ぶ、前置きを行っていないか」

 

 《着眼点》

 

  (1)不必要な動作を排除せよ・・・・・動作方法

 

  (2)目の動きを少なくせよ・・・・動作方法

 

  (3)2つ以上の動作の結合を考えよ・・・・動作方法

 

  (4)材料や工具は、作業者の前方の効率的な場所に置け・・・・作業場所

 

  (5)材料や工具は、作業順序に合わせて置け・・・・作業場所

 

  (6)材料や工具は、作業しやすい状態に置け・・・・作業場所

 

  (7)材料や部品が取りやすい容器や器具を利用せよ・・・・治工具及び機械

 

  (8)機械の移動方向と操作方向を同じにせよ・・・・治工具及び機械

 

  (9)2つ以上の工具は、1つに結合せよ・・・・治工具及び機械

 

  (10)治具への締め付けには、動作数の少ない機構を利用せよ

 

 

Ⅱ.動作を同時に行う

 

 《ヒント》

 

  「待ち、保持が発生していないか」

 

 《着眼点》

 

  (1)両手は同時に動かし始め、同時に終われ・・・・・動作方法

 

  (2)両手は同時に反対、対象方向に動かせ・・・・・動作方法

 

  (3)両手の同時動作が出来る配置にせよ・・・・・作業場所

 

  (4)対象物の長時間保持には、保持具を使用せよ・・・・・治工具及び機械

 

  (5)力を要する作業には、足(脚)を使う治具を利用せよ・・・・・治工具及び機械

 

  (6)同時動作が出来る治具を考えよ・・・・・治工具及び機械

 

 

Ⅲ.動作の距離を短くする

 

 《ヒント》

 

  「不必要な大きい動きで行っていないか」

 

 《着眼点》

 

  (1)動作は、最適最低身体部位で行え・・・・・動作方法

 

  (2)動作は、最短距離で行え・・・・・動作方法

 

  (3)作業域は、作業に支障がないかぎり狭くせよ・・・・・作業場所

 

  (4)材料の取り出し・送りには、重力を利用した器具を利用せよ・・・・・治工具及び機械

 

  (5)機械の操作位置は、動作の最適最低部位で行え・・・・・治工具及び機械

 

 

Ⅳ.動作を楽にする

 

 《ヒント》

 

  「要素動作の数を減らせないか」

 

 《着眼点》

 

  (1)動作は、制限のない楽な動作に近づけよ・・・・・動作方法

 

  (2)動作は、重力や他の力を利用せよ・・・・・動作方法

 

  (3)動作は、慣性や反発力を利用せよ・・・・・動作方法

 

  (4)動作の方向やその変換は、円滑にせよ・・・・・動作方法

 

  (5)作業位置の高さは、最適にせよ・・・・・作業場所

 

  (6)一定の運搬経路を規制する為に、治具やガイドを利用せよ・・・・・治具及び機械

 

  (7)握り部は、掴み易い形にせよ・・・・・治具及び機械

 

  (8)見える位置で楽に位置合わせ出来る治具にせよ・・・・・治具及び機械