付加時間の設定
作業者が、所定の作業を遂行するうえで発生する不良品見合い分、又、単位作業を作業者に配分してラインを編成する場合に生じるロスを補償するもの。

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(1)不良分再加工時間
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所定の良品数を確保するために、各工程で発生する不良数分を余
計に加工・生産する為に必要な時間。
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(2)不良分解体修正時間
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不良品に修正を加えることにより、良品とすることが出来る為に修正する時間。
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(3)作業編成余裕時間
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2つの意味がある。
第1は、単位作業を各作業者に配分して、ラインを編成する場合に生じるサイクルタイム(ピッチタイム)と、個々の作業者に配分された基礎時間との差(編成ロス)を補償するもの。
第2は、組み作業・設備作業等における工程間、或いは作業者間の
アンバランスを補償するもの。
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(4)生産係数
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新機種に対する習熟度・操業度の大きさに対する補償であり、切り替え度数・同一機種の総生産台数及び操業度に対し設ける。
即ち、新機種の生産が開始されてから、一定の期間の作業者の不慣れ、作業配分の不合理から損失が発生し、又、操業度の高低から発生する作業の偶発的な中断等を補償する。 (非作業時間として、管理する場合もある)
(3)(4)については、生産計画・機種構成等を充分に加味したのち、人員配置をしてラインバランスの詳細な検討を行い、科学的に設定する。
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標準時間の設定
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基礎時間・付加時間の設定が終了したならば、ルーティングシートにのっとり、これを所定の標準時間表にまとめ、関係部門との調整の後、発行する。