ストップウォッチにより、作業を要素作業ごとに測定し、レイティングを行い、正味時間を求める方法。
作業方法の研究・改善などに利用するには、この正味時間レベルで用いてもよい。
これに余裕時間を加えると、標準時間として利用できる。
ストップウォッチ法は、手扱い作業・機械作業のいずれの分野でも用いることができる。
しかし、以下のような作業の測定には適さない。
①長いサイクルタイムの作業
②0.02分(20RU)より短い要素作業が、多く繰り返される場合
観測者が、作業を観測しながらストップウォッチの時間値を読み、観測用紙の所定の場所に記入する時、上記時間値を要するためである
③要素作業の順序が、たびたび変わる場合
観測者は、観測を始める前に予め作業内容と順序を確認し、観測用紙に記入している。
この順序がたびたび変更されると、測定した時間値そのものも異なる。
作業は、最も疲労が少なく、品質が安定し、早く出来る方法で行われるべきである。
作業順序の変更は、上記の基本を順守していない。
④極端に少ないロット生産の作業
測定結果の信頼性が要求される時、上記のようなケースは適さない。