作業者の行う作業が、全て効率的に行われたかを判断することは難しい。

 

熟練の作業者にしても、一日のうちで午前と午後とでは異なる。

 

従って作業者の行う作業が、企業が自ら決めた標準通りであるかどうかを判断する指標が、必要になる。

 

これが一般に言われる「標準時間」であり、出来高等の基準となる。

 

企業活動における「標準時間」は、機会損失を減少させるため現在実施可能な方法のうち、最も経済的な「標準の作業方法と時間」を設定し、これを基準にロスを測定するものである。

 

従って「標準時間」は、ロスがロスとして正しく把握できなければならない。

 

ロスの削減は、企業の永遠の課題である。

 

また「標準時間」は、従業員に労働強化を強いるものであってはならない。

 

このような意味合いから、「標準時間」は、従業員全員のものでなければならない。

 

ロスをはっきりと測定し、そのロスを削減する意欲を従業員に起こさせる。

 

さらに、次のステップとして、ロスでないものをロスとすること。

 

即ち、「標準時間」の短縮、向上である。

 

今までよりも、より良い作業方法が発見されれば、その差はロスとなる。

 

企業経営の合理性を判断する、重要な尺度が「標準時間」であり、この制度の維持、管理、向上が企業に求められる。