企業が、熾烈な生存競争を生き抜く為の絶対的条件は、“コスト削減”に成功すること。
製造工場では、“コスト削減”への最大の要件は、直接部門の“総合効率”の向上である。
この“総合効率”を向上させるには、二通りのアプローチの仕方がある。
一つ目は、作業工程や物の流れ、作業方法や冶工具等の改善によって、作業そのものの能率を向上させる。“作業能率”の向上。
二つ目は、種々の原因によって作業そのものが出来ない時間、つまり“タイム・ロス”を減らすことである。“稼動率”の向上。
これらを、日々時系列に管理することで、次のようなメリットが得られる。
(1)全ての製造部門管理・監督者が、日々の数値を把握することにより、翌日以降の“作業能率”を向上させる基準とすることができる。
(2)“タイム・ロス”を発生させた部門が、効果的な処置を施し、他の部門も以後、同様のロスが発生しない取り組みを行う。
これらの取り組みを強化することで、“総合効率”を向上させ、直接労務費を削減していく。
尚、“総合効率”=“作業能率”*“稼動率”とする。