予算と標準原価計算を有機的に結び付けるんものが、レートである。

正しい標準原価が確立されるためには、正しいレートが設定されなければならない。

ここでは、レート設定に際し原価計算上難しいとされる、固定費のレート設定について説明する。

 

レート設定に際し、まず固定費とは何かについてのべる。

生産活動において、その生産量が変動する場合の原価変動をみると、一般的に生産量の変動に比例するものと、そうでないものとがある。

後者のほうでは、生産量の変動が一定の範囲内では、その影響を受けない傾向にある。

生産量の変動に比例するコストは「変動費」とよばれ、比例しないコストは「固定費」とよばれる。

 しかし、比例しないといっても、一定の範囲内で比例しないのであって、さらに大きく生産量が変動すれば、固定費とよばれる部分もまた比例する。

 

 実際に、原材料費以外の殆どのコストは生産量の変動に際し、比例曲線を描くことは少ない。

殆どの場合、階段状の曲線を描く。

従って、固定費を定義する場合、原価計算の目的、レート設定の目的を明確にし、「一定の範囲」を設定する。

そして、その範囲内で相対的に階段のステップが小さければ、これを変動費とよび、相対的に大きければこれを固定費とする。