新たな挑戦
11月17日(土) AM5:15 起床。
昨夜来の雨も止んで快晴だ。
ヤダナー。ヤダヤダ。
今日だけは土砂降りの雨になって欲しかった。
何故かって? ムムム・・・ムムム・・・
今日は30㎞ウォーキングに参加する日。
本当は歩きたくなかった。
何でこの齢になって30㎞。
何で8時間も歩かなあかんのか?
しんどいし、左膝に古傷もかかえている。
外気温が下がりはじめた最近は、時折痛み出す。
毎年、この繰り返しだ。
この古傷とは、上手につき合っていくしかない。
しかし、不思議なことに、30㎞を歩いてみたいと思う、もう一人の自分もいる。
意を決してベッドからでる。
昨夜のうちに準備は整えていた。
朝食をすませる。
いつもはパン一枚とコーヒー一杯だが、今朝は違う。
さらに大福を一個食べる。(粒餡入り)
家をでて、車で集合場所へ。
AM8:30に到着。
少し早く着いたが、既に2名が来ている。
両名ともやる気満々だ。
私はというと、どうしても古傷が心配になる。
これは社会人になってすぐ、サッカーの試合中に骨折したもの。
今日のウォーキングで、どこまでこの左膝の古傷が耐えられるか試してみる。
AM9:00 総勢9名、さあ、出発。
草津市の下笠町にある中嶋事務所をあとに、琵琶湖岸道路に出て北上する。
AM10:15 第一チェックポイントのコンビニに到着。
約6㎞歩いたことになる。
ここまでは気分爽快だ。
心配していた左膝の具合は大丈夫。
しかし、左右の踵が靴ずれしそうだ。
コンビニでリバテープを購入し、左右の踵に貼った。
他のメンバーにもテープを分けてやった。
彼の踵には、既に“水疱”が出来始めていた。
約10分間の休憩ののち、さあ、出発。
しばらくして、ひょうたんや駒吉店長の中嶋君が横に並んできた。
このあと彼とは、ゴールまで一緒に歩くことになる。
30分位歩いて先頭を行くメンバーをとらえた。
そのまま追い越し、琵琶湖大橋にかかる。
ここまでは、すこぶる快調。
ここで記念撮影。
後ろを振り返るが、まだ誰も追いついてこない。
琵琶湖大橋のピーク部(最高部)で振り返ったが、後方のメンバーがよく見えない。
そのまま橋を渡りきり、第二チェックポイントのコンビニへ。
12時を少し過ぎていた。
ここでトイレタイムと昼食。
昼食は、いなり寿司3個入りのパックとソーセージ1本とお茶。
これをコンビニの駐車場でいただく。
昼食後、左右の足の裏にリバテープを貼って、靴ずれ対策。
左膝をかばうせいか、1時間くらい前から今度は右足首が痛い。
中嶋君が歩き方がおかしい・・と言ってくれた。
気にしていた左膝の古傷よりも、右足首のほうが痛い。
こちらは、黄色の点滅信号状態だ。
いつまでもつか。
靴下を新しいものと取り換える。
約30分の休憩。
遅れて到着してきたメンバーを残して、中嶋君と出発。
スタートから約3時間歩いたが、まだ中間点まで到達していない。
中嶋君といろいろ話しながら歩き続ける。
彼がいなかったら、とっくに歩くのを止めているだろう。
途中、妻がいれてくれたチョコレートをザックから出し、半分を中嶋君へ。
このチョコレートは、私の大好物であるロッテのRummy。
私が高校生のころからある、いきの長い製品だ。
チョコレートの中に、ラムレーズンがたくさん入っている。
冬季限定販売の製品だ。
これが旨いし、元気もでてくる。
中嶋君は、今まで食べたことがないと言っていた。
かわいそう。
中嶋君が、両太ももの裏側が痛いと言っている。
実は、私も同様の場所に痛みがでている。
ここまでくると、あちらこちらと痛みがでてくる。
二人とも冗談が言えなくなっている。
互いに励ましあいながら、歩を進める。
第三チェックポイントが遠い。
気がつくと、一歩の歩幅が狭くなっている。
溝を覆っているコンクリートの蓋が、一歩で越せなくなっている。
明らかにペースが落ちている。
PM2:00を過ぎて第三チェックポイントのコンビニに到着。
ここでトイレを借り、ポカリを買ってすぐに出発。
途中気付いたことだが、数多い信号にかからない。
タイミングよく青色で通過している。
ここからゴールまで残り4.5㎞。
二人の会話は、とりとめのない内容だが、延々と続く。
会話が途切れれば、容赦ない足の痛みに襲われる。
二人ともそれに気づいている。
両足の痛みは、既に赤信号の点滅状態だ。
よくここまで私を運んでくれている。
普段、体のケアーをしていないことに気づかされる。
左右の足の裏には、水泡ができていると思われる。
残り約2㎞、頼むからゴールまでもってくれ。
見覚えのある日本風の屋根が見えてきた。
「ホテル紅葉」、ここまでくればあと少し。
中嶋君を励ます。
彼は、この辺の地理に詳しくない。
やがてゴールの「八景館」が見えてきた。
手前にある二つの橋を渡り切る。
元気がでる。
彼のおかげでここまで来れた。
彼にも自分の体にも、お礼を言いたい。
PM3:02 「八景館」にゴール。
ロビーのソファに座り、靴を脱ぐ。
気持ちいい・・、生き返ったようだ。
両方の靴下を脱いで足裏を見ると、思ったとおり大きな“水疱”が出来ている。
右足裏には、大きな“水疱”が2個、左足裏には、1個。
よく破れずにもってくれた。
30㎞を途中休憩をとりながら7時間で歩いた。
何よりも、左膝の古傷が、このハードなウォーキングに耐えてくれたことが嬉しい。
お風呂に入り、体をゆっくり休めたい。
両足をマッサージしてあげたい。
そう思って、ソファから立ち上がろうとした。
立てない・・・なぜ?
腰が痛くて立てない。
横に座っている中嶋君も立てないでいる。
テーブルに片手を、ソファにもう一方の手をついて体を持ち上げる。
やっと立てた。
が、今度は歩けない。
初めの一歩が踏み出せない。
文字通り、満身創痍だ。
近くのエレベータまで歩くのに一苦労。
中嶋君も孤軍奮闘している。
一度座ってしまうと、次に立ち上がれないのだ。
それがこのとき分かった。
浴場に到着するのにあと何分かかるだろう。
限りなく遠く感じる・・・遠い。
やっとの思いで浴場の脱衣場へ・・・。
ここで大問題が発生。
なんと、着ている服が脱げない。
痛みは足だけでなく、体のあちこちからでている。
最後の下着を脱ぎ終わるまでまた一苦労。
やっとの思いで浴室へ。
シャワーが心地いい。
湯船に入ると、少しぬるめでちょうどいい。
足を揉んでやる。左・右・左・右・・・
よく頑張ってくれた。
他のメンバーを大きくリードしてのゴール。
自分の体に感謝。
中嶋君に感謝。
このウォーキングを企画してくれた、中嶋事務所のメンバーに感謝。
また、我々をサポートしてくれた人たちにも感謝。
今回の体験は、生涯忘れないだろう。
皆さん、ありがとうございました。
「経営者は、まず自分の健康管理から・・」を実感させられた一日でした。
>>エッ! 来年も参加しないかって?。
絶対、絶~対いや。しない。
もう二度としない。