設立:平成15年12月12日

 

株式会社北びわこ水産 代表取締役:馬場 壽夫代表取締役:馬場 壽夫

 

売上高:約14.5憶円(平成19年度)

 

従業員数:51名

 

[会社紹介]

 

  株式会社北びわこ水産は、北陸街道と東海道とが接する長浜の地にある、長浜地方卸市場内で営業活動を展開している。

名古屋、京都、敦賀等の市場から水産物や水産加工品を仕入、市場近郊のお客様に販売している。

生鮮食品の販売ということもあり、仕入れたものをその日の早い時間帯で売り切ってしまうため、朝が早い。

午前5時過ぎには、早いお客様が見え始め、11時頃には殆どの販売業務は終わる。

後は、配達業務や事務処理業務、翌日の仕入れ検討と続き、その勤務時間は決して短くない。

 

  私は、この会社で、2007年11月から2008年10月までの1年間、『企業改革を行い収益を向上させてほしい』という依頼を受け、活動を実施してきた。

これは、同社の全社プロジェクト活動であり、『Z計画』と命名された。

2009年1月からは、『Z計画2』がスタートしている。

 

[馬場社長のお話し]

 

  当社は、長浜地方卸市場内で海産物を取り扱う卸会社です。

特定多数の顧客との取引が継続反復して行われています。

また商品に対する知識、目利きが重要視されることから、一定の経験年数、顧客との個人的関係の積み重ねが不可欠となっています。

それ故に水産卸業界は、独特の価値観で動く閉鎖的社会となっております。

  当社は過去2回の合併統合を経験し、規模こそ大きくなったというものの、その企業体質は旧態依然のまま唯々日常業務に終始し、成り行き経営そのものでした。

私はどうしてもこうした業界体質、また、成り行き経営から脱皮しないと当社の将来は無いし、その事に手をつけるのは、今年を逃しては無いと思いました。

  しかし、そう思っても自力でやる術は無く、思案した結果、その方策をプロの方に委ねる事に致しました。

『Z計画』と名づけ、準備期間を経て平成20年1月より、先ず3S運動からスタート、ロス削減運動、幹部教育(火曜会)、在庫削減、クレーム対応、部門経営の導入と推進してきました。

この『Z計画』は主には、目的を「社員全員が仕事を通じて幸せになること」に置き、その達成のために意識改革を行っていく。

個々の運動は、それらの実現に向けた「ツール」という様に最初から教えられました。

今『Z計画』が終了して、次のことを学習致しました。

 

   (1)『Z計画』で今までと何が変わったか。

     ①売場を含め、使用設備が整備されたこと

     ②ロス(無駄)について、社員の関心が強くなったこと

     ③「組織とは」また「組織的行為とは」という事に対する意識が芽生えたこと

     ④会社自体が若返り、若手社員の活動の場が増えたこと

     ⑤社内の意思統一がし易くなり、風通しが良くなったこと

 

   (2)『Z計画』実行の中で、今迄気付かなかったことに気づいたこと。

     ①社長を含めた役職社員のやるべき仕事は何か

     ②「整理」・「清掃」・「整頓」の意味とその順序

     ③「立案」・「計画」・「行動」・「検証」の方程式と、期限厳守の重要性

     ④仕事に対する認識「当事者意識」と組織維持の考え方

     ⑤「計画実施」には、予算と人の配置が不可欠なこと

     ⑥「部門経営」の導入とその意義

     ⑦社員一人一人の持っている能力を信頼すること

     ⑧「社員を育てていく」ことの意味と方法

     ⑨決定事項は、必ず実行

     ⑩我々が如何に世間から立ち遅れていた世界にいたかということ

 

  この1年、『Z計画』を推進していくことは、全ての社員にとって苦痛だったと確信しています。

それは、日常業務以外に加わる仕事であり、更にその仕事が今迄の自分のやり方、考え方を否定する仕事であったからです。

途中で挫折することなく計画を終了出来たことは、小田先生の「当社が良くなってほしい」という、プロとしての熱い気持ちが我々の背を押し続けたこと。

そして、我々の「このままでは駄目になってしまう」という切迫感の2点だと思っております。

 

  平成21年度から自前による『Z計画2』を実施します。

     ①『Z計画』で不十分であった運動の進化

     ②『Z計画』中に気付かず、手付かずになっている事項

     ③部門経営の進化

     ④幹部教育(火曜会)の継続

     ⑤在庫・クレーム管理経営

     ⑥『Z計画2』を実績に反映させること

以上の6項目を目標にしております。

我々が自力で社内改革を推し進め、確たる実績を上げることは、この1年間お世話になった小田先生への我々が出来る最大の結果報告と考えております。

  予想だにしていなかった世界同時不況の中で、生き残る術を教えて頂いた事については、心から感謝し、小田先生のご健康と今後のご活躍をお祈りしております。