Ⅰ.現状に満足しないこと
毎日同じ仕事をしていると、しだいにマンネリ化してくる。
昨日も今日も明日も、変化のない毎日を送るようになる。
生産性が伸びないのは、生産計画が頻繁に変更されるから、あるいは、機械の故障が多いから。
工程不良がなかなか減らないのは、人件費の削減だけを気にして、不慣れな派遣社員を多く採用しているから。
機械の故障が多いのは、老朽化しているから、あるいは、予算を削ってパーツを事前に交換しないから。
といったような、あきらめムードに陥りやすい。
よく言われる言葉に、『変化こそ社会の現実』というのがある。
現状に甘んじることなく、常に変化を求め続けなければ、熾烈な競争についていけなくなる。
まず、現在の「固定観念」から抜け出さなければならない。
しかし、会社経験の豊富な社員ほど、この「固定観念」という泥沼からなかなか抜け出せないでいる。
私はコンサルティングをまかされると、必ずその会社の大部分の従業員と面談を行う。
これは、私が今までコンサルティングしてきた会社で共通していることである。
彼らは、現状に満足していてはいけないという認識はもっている。
あたまでは理解していても、実際に変化を要求される局面になると、最初の一歩を踏み出せない。
やがて彼らは、自分が変化出来ない理由を探し始める。
その理由の根拠となるのが、彼らのそれまでの「経験則」である場合が多い。
自分の経験をまるで「金科玉条」のように振りかざし、若い社員の斬新なアイディアまでも封じ込めてしまう。
管理職という地位にある社員は、その地位までも利用して変革を阻止にかかる。
挙句の果てに、変革を望まない社員を集め、非公式的な組織を結成する。
そして、終業後の飲み会でその結束を固める。
実際にクライアントから依頼をうけ改革を進めていく場合、ここからが本当の意味でのスタートとなる。
この時点で、変革に前向きな社員とそうでない社員の見極めが出来ている。
特に前向きでない社員に対しては、重点的に彼らが未だ気づいていない「4つの壁」にとらわれているということを、気づかせなければならない。
①業界の常識という“壁”
②いままで経験がないという“壁”
③社員の間違ったプロ意識という“壁”
④そして、変えたくない・楽をしたいという“壁”
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